2010/08/07

開府400年記念名古屋短歌大会

名古屋能楽堂に行ってきました。

テレビなどでは何度も能を見ているけど、実際に能楽堂に入ったのは初めて。
能舞台で行われるのが、講演とパネルディスカッションというのはちょっと違うような気もするが…。
第1部が岡井隆さんの講演「今の短歌・これからの短歌」
 話は戦争当時の名古屋の話から始まった。途中寝る。意識を取り戻した時はこれからの短歌。千数百年の歌の歴史の中で磨かれてきた、歌言葉という日常の言葉とは違うものがある。これを大事にしていくという点では今の短歌もこれからの短歌も変わらないだろう、という話だったと思う。
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2010/04/18

叔母の遺作3首

苦しみの一夜のあとにイエローの早春の花に逢いにけるかな

うつうつとまどろむ夢になつかしき青き山河の月にうかびにけり

ふるさとのきずなゆかしき親子ガメともに眠らん緑の中に

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2005/10/14

うさぎの耳は3つ

月夜に眼鏡をかけないで空を見ると、私の目には月が3つも4つも見える。
見たとおりに素直に詠えば
・・・ビルの向こうに満月三つ
という歌ができる。
月は一つしかない、それが真実だ、などと抗議されても私の目には確かに3つ見えるのだ。
うさぎの耳は幾つあるか、生物学上は2本というのが通常だろうが、絶対に2本だとは言えないはずだ。何かの異常で3本あるということはあり得ることだ。
しかし、文学上は2本という固定観念は取り払った方がよかろう。通常は2本のイメージでも差し支えなかろうが、作者は3本、4本の耳をうさぎに見ているかもしれない。

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2005/05/29

春日井教会の就任式

kasugai

今日は春日井教会の牧師就任式に行ってきた。
河野言使(ゆうし)牧師だ。
河野先生は以前名古屋北教会の副牧師をしておられたそうだ。

さて、春日井教会には水甕の同人水谷すみ子氏がいる。
就任式後の茶話会で祝歌2首を詠まれた。

 とりどりの花の溢れる春日井に河野牧師を迎ううれしさ

 愛と智に富み給う主よ万軍の春日井教会を寿ぎたまえり

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2004/10/23

「塔」2004年10月号

今月号に載ったのはいずれも、7月に教会学校で富士見台高原に行った時のことを詠ったものです。

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色淡きさまにはあれどハナアブに蜜吸わせゐるササユリは花

藤村の揮毫なりとて「山小屋」の文字を飾れる避難小屋あり

岩の上に登りて手を振る子供らの元気は少し前の吾がもの

湯舟沢温泉に寄り湯に入れば腕・首しみて日に焼けしを知る

                            栗木京子選

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2004/10/18

題詠マラソン5首選

題詠マラソンは9月に何とかゴールした。
とにかく題を詠み込んだというだけであって
作品としては納得していない。
読み返す気力もない。
ここに全部収録したが、いちいち手入力しなければならないなら
たぶんやめてしまったことだろう。
コピー&ペーストで中味を見なくてすむからやっているようなところがある。

ところが、牧野さんという方が完走者の全100首の中から5首を選ぶ
ということをなさっている。→四阿茶寮
力のある人の作品なら、5首に絞るのがたいへんだろうし、
わたしのようなものは5首を拾い上げるのに苦労するだろう。
感服と感謝。

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2004/10/16

「シャイな曲線」

「シャイな曲線」表紙
昨日、南山教会に大島純男牧師を訪ねたら、春日井教会員で
「水甕」の水谷すみ子さんの最新歌集「シャイな曲線」をくださった。
10月12日に出たばかりの新しい本だ。水谷さんの第3歌集になる。
第2歌集「意志の花びら」(1996年)は、去年大島先生の「ヨブ記」
出版を水谷さんと3人で決めた時に大島先生からいただいた。
さて、この「シャイな曲線」だが、本文30ページばかり、100首
入って1000円+税。歌集としては非常にページ数が少ない。
判型はB6だが、横長に使っている。
全ページ、カラーのメルヘンチックな背景画あるいは写真があり、
その上に短歌が乗っているのだ。
(絵は見開きの片側だけの場合が多いが、見開きの2ページを
一つの単位にしている)
つまり絵本の文章が短歌になっていると思えばよい。
さらに英訳も付いている。
「シャイな曲線」本文
選ばれた短歌は著者の30年間の作歌生活の中から選んだもの
というが、カタカナが多いのは若い人を意識しているからかも知れ
ない。
詩集ではこういう本を幾つも見かける。ところが歌集でははじめて
見た。なぜ今までこういう歌集がなかったか、という気がする。

うら悲しい一生と思ふパソコンに身の直情を燃やしキイ打つ (p2)

楽器店の灯りにでんと座り居るコントラバスのシャイな曲線 (p4)

チグリスに沈む夕陽よ歴戦の死の歳月がにじむ緋の川 (p18)
The sun setting in the Tigris, the crimson stained river
that has seen over the years, the deaths of all the past wars.

噴水の飛沫くぐりて花びらがだあれもゐないベンチに向ふ (p28)

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2004/10/14

『塔』2004年9月号

二十二年我が家に音楽響かせしアンプはつひに音失へり

調整を終へて戻りしアンプより技術者魂のサウンド聞こゆ

技術者の大事に使つてくださいの言葉に我は謝辞のみ返せり

                          澤辺元一選

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『塔』2004年8月号

パッションを忠実に描くギブソンのパッションをわがパッションとせよ

寝た文字が立ち上がり我を主張してWebのみならず書店も走る

結婚は好みにあらず摂理なるを説きて誓ひを立てさせにけり

わが妻と二十八年添ひ来たるヒストリエ以て祝辞となせり

川中の観察窓に産みつけし卵をハヤは守りて居りぬ

                           栗木京子選

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『塔』2004年7月号

今日からは社会人になったよとひよこのごとく賑やかなこと

しまい込み忘れられたる生ものは冷蔵庫にて干物となりぬ

夕闇がすべての色を奪う時若葉は緑を主張し止まず

強風に飛ばされ来たりしつつじ花ガレージに一つ赤を置きたり

                             澤辺元一選

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