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2010/08/07

開府400年記念名古屋短歌大会

名古屋能楽堂に行ってきました。

テレビなどでは何度も能を見ているけど、実際に能楽堂に入ったのは初めて。
能舞台で行われるのが、講演とパネルディスカッションというのはちょっと違うような気もするが…。
第1部が岡井隆さんの講演「今の短歌・これからの短歌」
 話は戦争当時の名古屋の話から始まった。途中寝る。意識を取り戻した時はこれからの短歌。千数百年の歌の歴史の中で磨かれてきた、歌言葉という日常の言葉とは違うものがある。これを大事にしていくという点では今の短歌もこれからの短歌も変わらないだろう、という話だったと思う。
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第2部は表彰と選評
6人の選者は岡井さんの他、荻原裕幸さん、小塩卓哉さん、斎藤すみ子さん、笹公人さん、古谷智子さん。前の4人は愛知県出身もしくは在住の方々。

各選者が自由題から2首、題詠「古」から1首を特選として選んだが、
多くの票を集めたのは
 食べようとする前から毀れてるウエハースのような君との恋は (平山繁美)
 だしぬけに夫がいひたりぼく以外のすべての人に君はやさしい (中門和子) 夫=ツマと読む
なるほどねぇと思った。
ディスカッション(というほど論を戦わせたわけではないが)では、喩について、などが語られた。
題詠について 今回は「古」が題になっていたが、ストレートに「古い」という意味で使うのか、それとも一ひねりして別の意味で使うのか(例えば「名古屋」)。
岡井さんは、以前はストレートなのはつまらない、一ひねりあるのがよいと考えていたが、最近はストレートもよいと思うようになってきたという。小塩さんはストレートにその字の持つ意味が入ってなくては、と考えていたが…と岡井さんの逆。
最後に岡井さんが時事詠が少ないことを指摘して、「あきらめているのではないか」と語ったのが印象に残った。
政治状況に諦めているというより、時事詠はテレビや新聞というマスコミによるフィルターが入った情報をもとに作るケースが多くなってしまう。マスコミのフィルターを除去して更に独自の視点を持って時事問題にあたるのは難しいと諦めている。

荻原さんが「のろける場合は上手に…。正面から『彼(彼女)を愛している』なんて言ったら退くけど…」と言ったのには納得。主治医が妻のカルテに「食欲旺盛」と書いた、というのが受けていたのを思い出した。
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来ていた人のなかに知人がいない。塔の友人ぴりかさんだけしかいなかったのは少々意外だった。私は東海歌会すら満足に出席していないし、他の結社の人のことは全然わからないのではあるが…。
で、ぴりかさんは佳作に2首入っていたが、それを採ったのが荻原さんと小塩さんというのが、いかにも彼女らしいと思った。
余韻に浸る暇もなく彼女は仕事に戻っていった(お気の毒)。
秀作に森下陽子さん、入選に山下れい子さんの作品があった。

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