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2010/02/06

三重歌会

三重歌会に初めて参加した。
今回は小林幸子氏をお招きして、ということだったので
三重歌会のメンバーの他に、東海歌会からも5名、
他の結社からも4名ほど参加があり、全部で21名の会だった。

Img_3058

最初に小林幸子氏のお話があった。
斎藤茂吉の
  尼の面にほへるごとき眼のまへの山を雲閉づおもほへなくに
という歌に対する1年前に亡くなった森岡貞香さんの読みが紹介された。
一通り解釈した後、森岡氏は、
---
目の前の山の姿を、尼僧のにおえるような面ざしに感じた、などといってみたとてどうということもない。その時のこれが心の中の事実であったにしても、読者は素直について来てはくれまい。そこで、このうたの中には従いてきてもらえるように、だれにでも通れそうな橋がかけてある…中略
「おもほえなくに」おもってもみなかったことでしたのに、がその橋なのだと思う。
---
という。(『石畳』終刊号)
作者と読者を結ぶ橋に気をつけて作品を読んでみよう。
もう一点、「おもほえなくに」というような言葉をあまり見なくなったが、口語では表現しきれない微妙な言い回しが文語には可能で、そのような言葉を見直したらよいのではないか。

その後、歌会
20人分の詠草(40首)を批評していくのだが、三重歌会では同一人物の作品2首を続けて記しており、一人の人がその2首をまとめて批評するというやり方だ。
中には「同じ人の作品とは思えない」という2首もあるし、連作になっているものもある。
書かれている事柄が読み取りにくいものもある。
小林先生の総評は、
言い過ぎている歌が多い。もっと読者を信頼して、言い過ぎないようにした方が広がりが出ていい。
とのことだった。

私の作品は
雪道にタイヤ取られた自動車を押す人々の顔に汗光る

会場に集まってきた新成人まだ少年の顔を残して

状況は以下を参照
1月17日「吟行」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1390801622&owner_id=6913514&org_id=1389904690
1月12日「学区成人式」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1386926148&owner_id=6913514&org_id=1388110302

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